米海兵隊内部で軍事的な有用性について疑問がもたれている辺野古移設。埋め立て予定地の大浦湾の軟弱地盤問題などで建設工事も遅れている。それでは、なぜ日米両政府は問題を抱える現在の「V字形滑走路」の現行案で合意したのか?

 日米両政府が合意したのは、今から18年前の2006年5月のこと。米側代表を務めたリチャード・ローレス元国防副次官(アジア・太平洋担当)が取材に応じ、当時の緊迫した交渉の舞台裏を明らかにした。

  • 【そもそも解説】「辺野古」の原点とは何か、混迷の真相
取材に応じるリチャード・ローレス元米国防副次官=ワシントン、清宮涼撮影

 「キャンプ・シュワブで日米が合意できなければ、プランBは『FIF』だ。永遠に普天間だ(Futenma is forever)」

 合意に先立つ05年当時、日…

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