パレスチナ自治区で医療活動を続けるラフィ・ウォルデンさん(82)
現在は総裁を務めている、イスラエルとパレスチナで平等と社会正義を実現するためのイスラエルの医療NPOで、医師として30年以上にわたってパレスチナ自治区で活動を続けてきました。1年半前にガザ戦闘が始まる前には数週間に1度はガザを訪れ、支援活動をしていました。
2023年10月7日のイスラム組織ハマスによる奇襲は残忍で恐るべき犯罪でした。誰も、私のような平和主義の人間であっても、この攻撃に対してイスラエルは反撃すべきではなかったと言えません。
【連載】イスラエル・パレスチナ 市民の声 ガザ戦闘1年半
イスラム組織ハマスの奇襲と、イスラエル軍のパレスチナ自治区ガザへの攻撃が始まって1年半。約2カ月の停戦期間を経て戦闘が再開され、終結の道筋は見えないままです。イスラエル、パレスチナ双方のさまざまな立場の市民の声を聞きました。
- 「テロリストに見えますか」 イスラエル軍に家を追われた女性の問い
しかし、私たちはいつまで報復を続けるのでしょうか。戦闘員だけでなく女性、子ども、高齢者を含めて5万人も殺しました。すぐに戦争を止めるべきです。戦争を続ければ続けるほど、人質も置かれた状態が悪化して危険にさらされます。
最近の世論調査で7割以上の人が、戦争を終結する見返りに全人質を解放する交渉をすべきだと回答しています。しかし、ネタニヤフ政権は権力を握り続けるために過激な極右勢力に頼り、戦争を続けています。
ガザの人たちの苦境はぞっと…