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【動画】独立リーグ・ノーザンリーグに所属する野球チーム「ミラクル」。昨年6月15日にはリーグ加入1年目ながら無安打試合(1失点)を記録、喜ぶナイン=提供

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米インディアナ州エルクハート郡ナパニーで行われた独立リーグの試合前、グラウンドに整列する野球チーム「ミラクル」の選手たち。この後、独立リーグのデビュー戦を見事勝利で飾った=2023年5月31日、遠田寛生撮影
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 イリノイ州シカゴからミシガン湖に沿って東へ約150キロに位置するインディアナ州エルクハート郡。レジャー用多目的車の製造で知られるこの地域に、1910年以来113年ぶりの野球チームとなる独立リーグ球団「ミラクル」が誕生した。

 昨年5月31日、ミラクルは本拠での試合を6―3で制し、記念すべき球団初勝利を飾った。観客席の約450人を見渡すと、高齢者から幼い子どもまでくつろいでいた。

 スポーツによる町おこし――。その中心を担ったのは、大リーグ・ホワイトソックス傘下のマイナー球団や、ノートルダム大野球部の試合で実況アナウンサーを務めた人物。同地に40年以上住むクレイグ・ウォーリンさん(69)=現・球団会長=だった。

 「野球には世代をつなぐ力がある。スポーツ以上の価値があって、人々の生活スタイルに当てはまると思う」

 野球界に40年以上携わった経験を生かし、プロスポーツと縁がなかった地域で、16年ほど前から新球団を誕生させようと動いてきた。立ち上げに約50万ドル(約7300万円)を費やしたという。

 新球団として6チームで編成される「地域リーグ」に参入した。

存在高まる米独立リーグ

 立ち上げから伸びしろを感じた。球団を持つことで地域の活性化が期待できる。宿泊施設の利用率や、飲食店や商店の売り上げ増が見込める。

 年齢に関係なく楽しめるため…

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