ANEW Holdingsの決算資料

 ラブホテル向けの管理システムからラーメン製造やバスケットボールチームまで、幅広い業種を短期間に数多く買収し、資金を吸い上げて倒産したANEW Holdings(ANEWHD)。

 債権者集会が開かれた2日後の7月4日、なんとか生き延びた二つの買収先を、M&A総合研究所の幹部2人が訪ねた。東証プライムに上場し、トップが業界団体の理事も務める仲介大手の一角だ。

 二つの訪問先は、2023年3月と8月にANEWHDが買収した福岡と熊本の会社。ともにM&A総研が株式譲渡契約の仲介を担い、1千数百万円の報酬を受け取っていた。

 だが、業績が堅調な福岡の会社はANEWHD側に支出した1500万円が戻らず、売却時より高い価格で株式を買い戻させられた。熊本の会社は4千万円超をANEWHD側に融通したが、その一部は取引銀行から借りた資金をすぐに送金させられていた。

 2社は今年5月、M&A総研の社長に抗議文を送った。その返事が7月4日の訪問だった。

報酬の一部返金「口外しない」が条件

 朝日新聞が入手した抗議文に…

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