【連載】となりの外国人 「29人に1人」の現場
日本で働く労働者のうち、外国人の割合が「29人に1人」まで高まっています。漁業、宿泊業、介護、製造業……。全国の現場を訪ねると、あらゆる業界で日本人だけでは賄い切れなくなっている実態が見えてきました。
「わー、すごいですね」
ミャンマー出身の職員、サンサンテーさん(25)が語りかけると、一緒にゲームをしていたお年寄りが笑顔になった。隣のユニットでは、同じミャンマー出身のトゥンサンダーさん(30)が入所者の食器を片付けていた。
「皆さんの安心した表情を見ると、私もうれしいです」
1月にオープンした大阪府大阪狭山市の特別養護老人ホーム「くみのき苑さらさ」。職員26人のうち、12人が外国人だ。食事や入浴の介助、車いすへの移乗などを日本人職員とともにこなす。日本語で、入所者の状態などをタブレットで記録する。
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