東京大学出身で、アイドルグループ「Mirror,Mirror」のメンバーとして活躍する雲丹うにさん=2024年11月26日、東京都内、本間ほのみ撮影

受験する君へ アイドル雲丹うにさん

連載「受験する君へ」

本格的な受験シーズンを迎えました。各界で活躍する方々に、自身の体験談や受験生へのメッセージを聞きました。

 母は中学受験で学力がトップクラスの女子校の出身で優秀でした。私も中学受験しましたが、第1志望校に合格できなかった。大学受験をいい形で終わらせたいと思って、東京大学を志望しました。

 寝る間もご飯を食べる間も惜しんで、勉強しました。1日10時間から12~13時間ぐらい。定期テストの直前に少し勉強しただけで、できる人もいるけど、私はテストの2週間前から勉強してやっといい点を取るタイプ。天才じゃないから、たくさん勉強しようと思っていました。

大事なのは「可視化」 現役時にはできず

 できなかったポイントを1日1ページ、まとめるノートを作っていました。現役と浪人の2年間、やっていました。毎日、1ページ目から見直すんです。365日目は365ページ全部を見る。ノートを見れば、自分になかったものが補塡(ほてん)されるはずだから、完璧になるだろうと思って。試験当日も見て、「間違いを見つけて完璧にしてきたんだから大丈夫」と思えて不安が少なくなった。

 可視化する作業が大事だと思います。模試の配点を参考に赤本に自分で配点をつけ、自分の得点と合格者最低点を比べて、目標までどれくらい遠いのか、も可視化させていました。

 実は現役の時はやってなかった。試験当日、「何点ぐらいなのか、わかんないな」って初めて気づいた。落ちたのはショックだったけど、納得もした。目標までの距離がどれくらいかって、社会人になってもきっと大事ではないでしょうか。

 息抜きはコンビニ。コンビニに行くのがすごい好きだった。紙パックのジュースを買うのを楽しみに頑張ってました。新作の味があれば、それを飲んで。カフェでパソコンの作業をしている人もいますよね。そんな感じです。何か飲みながら優雅にやるのが、モチベーションの維持につながりました。

最後まで諦めないで 東大の2日目に起きたこと

 一つのことに没頭して、1日…

共有
Exit mobile version