ほりえ・まさひろ 慶応大卒。1984年入社。不動産や流通分野で長く勤め、2023年から現職

 私鉄大手・東急はベトナム南部のビンズオン新都市で「東急ガーデンシティ」プロジェクトを進めてきた。多摩田園都市を築いたノウハウを生かした街づくりだ。自らも沿線開発に長く携わってきた堀江正博社長が「ゴールはない」と語る理由とは。

 ――開発を始めてから10年以上経ちました。

 「10年単位の時間軸で仕事をするのは当社の得意なところ。ディベロッパーや商社は、2、3年で結果を出さなきゃいけないというプレッシャーがあるが、我々はどっしり構えて、時間をかけて、地元の理解を得ながら進めてきた」

 「私が10年前に想像していたよりも立派な姿になっている。地元との合弁会社の努力もあるが、ベトナムという国が成長している。工業団地を含めてニーズがある」

 ――どんな点で想像以上と感じますか。

 「やはりタワーマンションが…

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