米軍が西太平洋で行う隔年の大規模統合演習「バリアント・シールド」が6月に行われた。今年から自衛隊も初参加し、日本国内では9都道県の自衛隊基地で共同訓練を実施したが、これは何を意味するのか。日米安保に詳しい小谷哲男・明海大教授に聞いた。
――米軍主導の演習「バリアント・シールド」に今回、自衛隊も参加し、日本国内の複数の自衛隊基地でも共同訓練を行いました。バリアント・シールドの特徴と、自衛隊が初参加した意味をどう見ますか。
「バリアント・シールドは、米軍が太平洋地域で行う統合演習としては実戦を意識したものだ。これまでは、米軍単独の演習だったが、今回は、日本だけではなく、カナダやフランスなども参加した多国間訓練となり、演習も過去最大規模だ」
「実際の有事を念頭に置いて…