米国のトランプ政権によるハーバード大学の留学生受け入れ停止方針を受け、筑波大学は、米国の大学や大学院での学びが困難になった学生を受け入れる方針を明らかにした。入学時期は今秋以降を想定している。
対象は、現在米国の大学や大学院に通う学生のほか、米国留学が難しくなった留学予定者ら。
大学や大学院に通う正規生と、非正規生の科目等履修生や研究生で募集する。面接などの選抜試験は、特例として随時実施する。試験の検定料は無料。
筑波大は、ウクライナから避難してきた学生について、授業料などを免除して受け入れた実績がある。今回は戦争による避難ではないなどの事情を踏まえ、入学金や授業料の支払いは求める方針。希望すれば宿舎への入居も可能だという。
6月26日の記者会見で表明した永田恭介学長は「アカデミアの仲間として、学ぶチャンスをつぶさないようにしたい」と語った。