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大会第2号の本塁打を放った箕島の宮本翼選手(3年)=紀三井寺、白木琢歩撮影

(19日、第107回全国高校野球選手権和歌山大会2回戦 箕島3―1県和歌山)

 昨夏の和歌山大会で初戦敗退し、新チーム結成後も公式戦の勝利から遠のいていた箕島。長いトンネルからの脱出を確実にする一打を放ったのが宮本翼選手(3年)だ。

 宮本選手の公式戦初本塁打が飛び出したのは、箕島1点リードで迎えた六回。「好投していた竹島(和真投手)を助けたかった」。変化球を振り抜いた打球は高く上がり、そのままレフトスタンドへ。北畑清誠監督は「あの一発が大きかった。期待に応えてくれた」とねぎらう。

 甲子園での春夏連覇など輝かしい歴史を誇る古豪ゆえの周囲の期待と、なかなか勝てない現実。1年時から試合に出て、何度も悔しさを味わってきた宮本選手は「やるしかない。見返してやるという気持ちだった」。

 野村常登主将(3年)は「まずは一勝を目標にしていたのでうれしい。次はベスト4を目指し、応援してくれるファンの方に勝利という形で恩返ししたい」と話した。

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