主要20カ国・地域(G20)の財務相・中央銀行総裁会議が26日、南アフリカのケープタウンで開幕する。最大のテーマは米トランプ政権の経済政策だ。保護主義を強め、多国間の連携から離脱する動きに、どう対応するかが焦点の一つだが、肝心のベッセント米財務長官は欠席を表明。「米国抜き」で、議論が深められるかは見通せない。
日本からは、斎藤洋明・財務副大臣や、日本銀行の植田和男総裁が出席する。加藤勝信財務相は国会審議のため欠席する。会期は27日までの2日間。
G20は国をまたいだ金融危機をきっかけに発足。世界経済の安定に向けて国際連携を強め、「保護主義に抵抗する」と訴えてきた。だが、トランプ氏が1月に大統領に就任すると、他国からの輸入品への関税を強化する方針を打ち出した。物価高や相手国からの報復関税によって、世界経済を減速させる懸念が高まっている。
トランプ氏はさらに、多国籍…