米石油大手エクソンモービルが、ロシア極東での石油・天然ガス開発事業「サハリン1」への復帰をロシアの国営石油会社と協議していることが26日、わかった。米ロ両政府も絡んでおり、ウクライナの和平成立を見越した経済的成果を探る動きとみられている。
ロイター通信や米紙ウォールストリート・ジャーナル（WSJ）が報じた。エクソンは2022年、ロシアのウクライナ侵攻後にサハリン1事業から撤退。ロシアに経済的圧力を加える米国の象徴的な動きの一つとされてきた。
WSJは関係者の話として、今年に入ってエクソン幹部が、「大規模なサハリンプロジェクトへの復帰」についてロシア国営のロスネフチと協議を重ねていると報道。ウクライナ和平の一環で米ロ両政府が許可を出すことが前提で、エクソンのダレン・ウッズ最高経営責任者（CEO）はホワイトハウスでトランプ米大統領とも話したという。
ロイター通信によると、米国…
