ミネルバ大学に進学した理由などについて話す3年生の木村妥子さん(右)=2024年4月22日、東京都港区、増谷文生撮影
  • 写真・図版

 4年間で世界7都市に移り住みながらオンライン授業に参加し、企業などと協働プロジェクトを行う。独特な教育が世界的に注目を集める米国のミネルバ大学が22日、東京に2025年9月に8カ所目の拠点を設けると発表した。

 14年に開校した同大にキャンパスはない。世界約100カ国から集まった学生は入学すると、本部のあるサンフランシスコで寮生活をスタート。その後、韓国・ソウル、インド・ハイデラバード、ドイツ・ベルリン、アルゼンチン・ブエノスアイレス、英国・ロンドン、台湾・台北と6都市の寮を移り住みながら、少人数による議論を中心としたオンライン授業に参加する。

 「都市がキャンパス」と考え、滞在する都市などで企業やNGOなどの研究や就業体験に携わるのも特徴だ。学生は、ドイツで女子のテクノロジー教育を推進するプロジェクトや、ソウルで歴史や文化を学ぶプログラムに参加するなどしている。こうした教育が支持され、志願者は年々増加。昨年は約150人の入学者に対し約5千人が受験し、合格率は3%となっている。現在約20人の日本人学生が学んでいる。

 来年9月からは約150人が…

共有
Exit mobile version