米中両政府は日本時間14日午後1時1分、お互いに掛け合ってきた追加関税を115%ずつ引き下げた。米国による対中追加関税は145%から30%に、中国による対米関税は125%から10%にそれぞれ下がる。両国は今後、米国が抱える巨額の対中貿易赤字や、非関税障壁などについて交渉を続ける。
今回の措置は、11日まで2日間にわたって開いた2国間協議で双方が合意し、12日に共同声明で発表していた。削減する115%のうち、トランプ政権の「相互関税」にひもづく24%は一時的な停止だが、残りの91%は撤廃する。
両国は、経済・貿易上の課題を議論する枠組みの設置も約束しており、協議を加速させる。トランプ米大統領は中国の習近平(シーチンピン)国家主席と電話協議する可能性にも言及している。