12月10日、首都ワシントンで演説するバイデン大統領=ロイター

 米国務省は13日、これまで40年以上にわたって結んできた米中の「科学技術協定」について、協力する範囲を狭める修正をした上で、同日に署名したことを明らかにした。中国は米国にとって科学技術面での「競争相手」となっており、協定が中国側に利益をもたらしているとして更新しないよう求める声が米国側で上がっていた。

 国務省は修正した協定について「基礎研究だけが対象で、重要技術や新興技術の開発を促進するものではない」と説明している。

 米国は日本や欧州連合、韓国、カナダなどとの間で約60の二国間、多国間の科学技術協定を結んでいる。各省庁が農業や海洋科学、核融合など個別の協定を各国と結ぶための基盤となる包括的な協定で、科学分野における国際協力の強化が主な目的だ。

 中国とは1979年に米中の…

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