中国を訪問中のブリンケン米国務長官と中国の王毅(ワンイー)・政治局員兼外相が26日、北京で会談した。南シナ海や台湾問題、中国によるロシアへの支援などをめぐって双方が立場を主張する見通しだ。
ブリンケン氏は会談の冒頭、「(米中の)意見の相違がある分野について、非常に率直に議論することを楽しみにしている。米中関係を責任を持って管理していると示すことが重要だ」と述べた。王氏は「中米が安定して前進する正しい道を歩むのか、下降のスパイラルを繰り返すのか、これは両国が直面している大きな問題であり、双方の誠意と能力が試されている」と語った。
米側は、中国が南シナ海でフィリピンに対する危険な行為を繰り返しているとして警戒感を強めている。4月には日米フィリピンによる初の首脳会談を開くなど、中国側を牽制(けんせい)。中国はこうした動きに反発してきた。
また米側は、中国が軍事転用…