米南部テネシー州にある独自動車大手フォルクスワーゲン(VW)の工場従業員が労働組合を結成し、全米自動車労組(UAW)に加盟することになった。労組への締め付けが厳しい米南部で、外資の自動車メーカーがUAWに加わるのは初めて。今後、日系メーカーでも組合結成の動きが活発になる可能性がある。
VWのチャタヌーガ工場で従業員による投票が19日まで行われ、投票した人の約73%にあたる2628人が賛成した。賛成票を入れたというチャタヌーガ工場で働くロバート・クランプさん(42)は「組合ができることで、インフレ(物価高)に応じた賃金改善を期待したい」と話した。
同工場では過去に2回、組合結成をめぐる投票があったがともに否決されていた。米南部は組合活動を制限する法律を持つ州が多く、労組の活動が広がりにくい。
UAWのショーン・フェイン…