北陸新幹線の敦賀（福井県）―新大阪間の延伸計画をめぐり、石川県選出の自民党国会議員らでつくる自主研究会が17日、敦賀と米原（滋賀県）をつなぐ「米原ルート」の工費や工期を独自に試算し、公表した。石川県など沿線府県では、政府・与党が掲げる「小浜・京都ルート」の工費の大幅な上振れを懸念しており、今回の試算で政府・与党にルートの再検証を促す狙いがある。
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交通工学が専門の中川大・京大名誉教授に試算を依頼した。中川氏は①米原駅で乗客が東海道新幹線に乗り換える②米原駅から車両を東海道新幹線に乗り入れる――の2パターンで算出した。
その結果、工費は①9千億円②1.6兆円となり、工期はいずれも15年とした。想定される開業時期は2042年で、小浜・京都ルートより約10年早くできるとした。
延伸区間について、政府・与…
