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2025年6月14日、米ワシントンで開かれた陸軍創設250周年記念パレードで、トランプ大統領と話すヘグセス国防長官=ロイター

 世界最大の軍事大国である米国の軍事費の削減が、エネルギー消費を抑え地球温暖化対策につながる可能性があるとの試算を米国などの研究チームがまとめた。10年間かけて最も削減が進むシナリオでは、経済規模が中程度の国が1年間に使うエネルギーと同程度の量が節減できるようになるという。

 米ペンシルベニア州立大などの研究チームが、学術誌「PLOS Climate」に論文を発表した(https://plos.io/44vyP7E別ウインドウで開きます)。

 各国の軍隊からの温室効果ガス排出量については、国連への報告義務といった国際的なルールがない。しかし、専門家らの推計では世界全体の排出量の約5%を占めるとみられている。中でも米国は軍事費が世界最大を誇り、温室効果ガスの排出量も多いとされる。

 チームによると、米国防総省…

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