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米テキサス大オースティン校のスティーブン・ミンツ教授
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 米国の大学で学生らによる抗議活動が広がるなか、米国では1960年代の学生運動と比較する声も出ている。今回のデモと当時は何が同じで、何が違うのか。抗議活動で50人以上の学生らが逮捕された米南部テキサス大オースティン校で、学生運動の歴史などを研究するスティーブン・ミンツ教授に聞いた。

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 ――パレスチナを支持する人々の抗議活動はなぜ広がりをみせているのでしょうか。

 支持をしているのは全米の学生の一部にすぎず、少数派とみるべきだ。1960年代以降、多くの学生にとって過激な行動は「通過儀礼」となってきた。グローバル化、環境問題、化石燃料への投資削減など、時代と共に異なる問題に学生は反発してきた。だが、今回のデモは60年代のような幅広い学生を巻き込んだ動きにはなっていない。

抗議は「パフォーマンス重視」

 ――60年代の学生運動は…

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