留学生の受け入れを厳格化するトランプ米政権の動きを受け、国内87大学が、米国大で学ぶ留学生の支援策を決めたことが分かった。文部科学省が6日、明らかにした。
支援策は、留学生が米国大で学べなくなった場合などに、正規・非正規いずれかの学生として受け入れ▽授業料を免除▽宿舎を提供――などの内容。対象に外国人を含む大学も多い。ほかに5大学が検討中という。文科省が5月下旬に各大学に支援の検討を依頼していた。詳細は、日本学生支援機構のウェブサイトに掲載されており、更新される。
阿部俊子文科相は6日の閣議後会見で、不安がる米国留学予定者らもいるとして「意欲と才能ある若者たちの学びの継続を保障していく観点から検討をお願いしている。それぞれの学生の実情、また大学の方針に応じた適切な取り組みをご検討いただきたい」と話した。
米政権は、留学に要るビザ取得時の面接予約を一時停止している。