2025年1月20日、米連邦議会議事堂での就任式で演説するトランプ大統領(左)と演説を聞くバイデン前大統領=ロイター

 再び米大統領の座に戻ったトランプ氏。就任演説ではバイデン前政権を強く否定し、「米国第一主義」を具体化するため多数の大統領令に署名した。「パリ協定」からの離脱や世界保健機関(WHO)からの脱退など、世界全体に影響を与えかねない政策が次々と打ち出されている。

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「黄金時代が始まる」

 「米国の黄金時代がいま始まる」。トランプ氏の就任演説は、そんな言葉で始まった。

 大統領の就任演説といえば、聖書の引用など格調高い表現も交えながら、米国のあり方をめぐる理念を説くことが多い。だがこの日の演説は、自らの政策を喧伝(けんでん)する選挙スピーチのような発言が目立った。

 「国内の単純な危機さえ管理…

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