トランプ前大統領復権の可能性が指摘されている11月5日投開票の米大統領選。6月下旬のテレビ討論会をきっかけに、民主党内ではバイデン米大統領の交代論が噴出している。そもそもなぜ81歳(バイデン氏)と78歳(トランプ氏)の高齢者同士の対決になったのか。今後の米大統領選をめぐる注目ポイントとは何か。
朝カルっ! 流し見ニュース講座 「世界の選挙と民主主義」
動画の流し見で、ニュースへの疑問が「スッキリ」する企画。世界情勢を一変させる影響力のある米国大統領選が、いよいよこの秋に迫ってきました。バイデン大統領とトランプ前大統領、それぞれを取り巻く状況はどうなっているのか。元ワシントン特派員の園田耕司・政治部次長が解説します。朝日カルチャーセンターの講座で解説した動画を約26分にまとめ、記事後半で掲載しています。
共和党、民主党それぞれがトランプ氏、バイデン氏を選んだことには「必然的理由」がある。
共和党がトランプ氏を選んだ事情としては、共和党がすでに「トランプ党」化している点がある。共和党は「同盟重視」「自由貿易」「グローバリズム」の立場を取ってきたが、2020年同党全国大会で、「現在も今後も大統領の『アメリカ・ファースト』の公約を積極的に支持する」という決議を採択。名実ともに「トランプ党」への完全脱皮を宣言した。
トランプ氏退任後も同氏を熱…