握手を交わす米子松蔭の塩塚尚人監督(左)と花巻東の佐々木洋監督=2025年3月17日午前8時37分、兵庫県西宮市の阪神甲子園球場、富田祥広撮影

 18日に開幕する第97回選抜高校野球大会で、米子松蔭(鳥取)は開幕日の第2試合(午後1時開始予定)で花巻東(岩手)との1回戦に臨む。これまで練習試合も含めて対戦がないという両校の監督に、相手チームの印象などについて聞いた。

 ――チームの状態は。

 花巻東・佐々木洋監督 雨で練習試合の中止もあり、選手の調子が良いのかどうか分からない。

 米子松蔭・塩塚尚人監督 雪で実戦不足だったが、3月に入り仕上げてきた。けがなく順調に準備できている。

 ――相手の印象は。

 塩塚 打線は中軸に良いバッターがそろい、投手陣もタイプの異なる複数の投手がいる。バランスの取れた良いチーム。

 佐々木 投手を中心に守りが堅く、戦術で勝つチームとの印象。塩塚監督の戦術を警戒したい。

 ――試合展開の予想は。

 佐々木 相手に気持ちよく野球をさせないようにしたい。ロースコアの試合になるだろう。後半がポイントになる。

 塩塚 守備からリズムを作りたい。私も後半が勝負かなと思う。

 ――初戦の意気込みを。

 塩塚 佐々木監督は憧れで、目標としてきた存在。チャレンジャーとして向かっていきたい。

 佐々木 1回戦に全てをつぎ込み頑張りたい。

     ◇

 第97回選抜高校野球大会の開会式のリハーサルが17日、阪神甲子園球場(兵庫県西宮市)であり、33年ぶり2回目の出場となる米子松蔭(鳥取)の選手たちも参加した。翌日に初戦を控える中、選手たちは時折笑顔も見せながら入場行進のルートなどを確認した。

 プラカードを持って先頭を歩いた硬式野球部マネジャーの神門和花(かんどのどか)さんは「最初はすごく緊張したけど、ここが『日本一』をめざす場所だと思うとワクワクした。本番も明るく前を向いて、みんなを引っ張りたい」。惣郷峻吏(そうごうしゅんり)主将は「初戦に向け、みんな順調に準備できている。開幕日で観客も多いと思うので、米子松蔭の名を全国に広めたい」と意気込みを語った。

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