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米議会上院委員会の公聴会で16日、証言する財務長官候補のスコット・ベッセント氏=ロイター

 米国の新しい財務長官候補のスコット・ベッセント氏は16日、日本製鉄によるUSスチールの買収計画をトランプ次期政権が再審査する場合、「これまでと同様の審査を実施する」と述べた。買収審査を担う政府横断組織・対米外国投資委員会(CFIUS)の政治的な独立性を強調した発言とみられる。

 バイデン大統領は今月、CFIUSの審査を踏まえ、日鉄の買収計画を禁止する命令を出した。日鉄側は、CFIUSの審査がバイデン氏の政治的な圧力でゆがめられたとして、米政府を訴えている。

 こうした経緯を踏まえ、USスチールの工場があるインディアナ州選出の共和党上院議員が16日にあった米議会上院の公聴会で、「公平な審査を約束するか」とベッセント氏に質問した。

 これに対して、ベッセント氏…

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