米太平洋陸軍は15日、中距離ミサイルを発射できる新型の発射装置を、共同軍事演習の一環としてフィリピンに展開したと発表した。米ロ間の中距離核戦力(INF)全廃条約の失効を受け、地上発射型の中距離ミサイル装置が配備される初の例となる。ミサイル開発・配備を進める中国への牽制(けんせい)が狙いで、米軍は「歴史的だ」と強調している。
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米太平洋陸軍によると11日、ルソン島に発射装置を一時的に展開した。声明では「フィリピン軍と連携して相互運用性や即応性、防衛能力を高める上で画期的な節目になる」と強調した。発射装置には迎撃ミサイル「SM6」や巡航ミサイル「トマホーク」を搭載できる。
米軍は、共同軍事演習につい…