イランが自国大使館への攻撃の報復としてイスラエルを攻撃し、米国はミサイルやドローン(無人航空機)の撃墜に加わった。米政府高官が14日、99%を迎撃し「成功」だったとする対応の舞台裏を明かした。一方で、イスラエルが反撃する場合に米国は加わらないと明言し、自制を促した。
米政府高官らによると、イスラエルへの攻撃はイランのほか、イランの代理組織が活動するシリア、イラク、イエメンから発射された。中距離弾道ミサイル100発以上、陸上攻撃用巡航ミサイル30発以上、攻撃用ドローン150機以上など計300発以上に及んだ。米軍は、英仏などの支援を受けて迎撃に加わり、イスラエルとともに攻撃の99%を撃墜、イスラエルに目立った被害は出なかった。
米軍高官によると、地中海に展開する米軍のミサイル駆逐艦2隻が弾道ミサイル4~6発を破壊したほか、米軍戦闘機が攻撃用ドローン70機以上を撃墜。イラクのエルビル近郊でも米軍の地対空ミサイル・パトリオットがイスラエル方面に飛んでいく弾道ミサイル1発を撃ち落としたという。「弾道ミサイルの圧倒的多数はイスラエルのシステムが迎撃した」という。
■防衛が成功し「安堵した」…