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クラフトビール「ORYVIA」を開発したビール醸造会社「RICE HACK」の道口靖央さん(右)と野崎伸夫さん=2025年4月14日、桑名市役所、鈴木裕撮影

 麦芽の代わりにお米を100%使ったクラフトビール「ORYVIA(オリビア)」が、三重県桑名市で誕生した。グルテンフリーでアレルゲンも動物由来の原料も使わず、ビールを飲みたい大人ならだれでも飲める「BEER FOR ALL」がコンセプトだ。

 開発したのは、同市のビール醸造会社「RICE(ライス) HACK(ハック)」代表取締役の道口靖央さん(35)。同社取締役で、名古屋市の「ノザキ製菓」社長の野崎伸夫さん(48)の支援を受け、お米のビールの着想を得てから9年がかりで実現させた。

 この間、道口さんはオーストラリアのワイナリーやビール醸造所、福井県の酒蔵で修業を積み、今年3月までに酒類販売、酒類製造など、必要な免許や許可を取得した。

 こだわったのは、飲みやすさ。お米が原料なので麦芽由来のえぐみがなく、ビールの苦みが苦手な人でも大丈夫という。大麦や小麦に含まれるグルテンに加え、アレルギー特定原材料など28品目や動物由来の原料も使っていないため、グルテン過敏症やアレルギーを持つ人、ビーガン(完全菜食主義者)でも安心して飲めるという。

コメの需要喚起もめざす

 めざしているのは、お米の消…

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