統計

 米商務省が30日発表した2025年1~3月期の実質国内総生産(GDP、季節調整済み)の速報値は、年率換算で前期比0.3%減だった。トランプ米大統領の関税政策を警戒した「駆け込み輸入」が増え、2.4%増だった前期(24年10~12月期)から一転して、22年1~3月期以来3年ぶりのマイナス成長となった。

 市場の事前予想(前期比0.3%増)も下回った。GDPの約7割を占める個人消費は1.8%増。4.0%増と好調だった前期から伸びが縮んだ。1月の米南部での寒波が一部で消費を鈍らせた可能性があり、消費の基調が弱含んでいるかはなお見通せない。

 米経済を支えてきた消費の停滞が今後鮮明になれば、米国の景気減速がはっきりしてくる。

 前期がマイナス3・0%だっ…

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