福岡・糸島のカキ養殖を若手の漁師らが引っ張っている。新しい養殖法や品種に挑み続け、カキのおいしさを競う全国コンテストでは4業者が入賞。もとは特産のマダイが休漁となる冬場の副業が、勢いを見せている。
「カキは手をかけたらかけただけ応えてくれる。楽しいんすよ。今年までタイもとるけど、来年からカキ一本でいくつもりです」
岐志漁港にある「糸島牡蠣(かき)小屋のぶりん」の古藤海星(ことうかいせい)さん(22)は、中学を卒業して家業を手伝い始めた。通っていた定時制高校を「カキが楽しすぎて」辞め、16歳から専念。青春を捧げている。
当初から育てていたのはマガ…