広島県を訪問した秋篠宮妃紀子さまと次女佳子さまは11日、広島市中区の広島原爆養護ホーム「舟入むつみ園」を訪れ、入所するお年寄りと交流した。
お二人は79~101歳の約40人が座るテーブルを回って懇談。「お体を大切に」といたわっていた。
紀子さまは、入所者の被爆体験を聞きにくる小中学生に渡しているという折り紙のハトをプレゼントされ、「家族にも持って帰ります」と大事そうに受け取っていた。
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佳子さまも、折り紙を楽しみつつ、「何をして過ごすのが好きですか」と尋ねるなど和やかに交流した。地元のプロ野球球団、広島東洋カープの話題になると、米大リーグの大谷翔平選手に触れ、「大谷さんと同い年なんです」と話題を広げ、お年寄りが「ホームラン王」「かっこいいよね」と盛り上がる場面もあった。
お二人はこれに先立ち、平和記念公園の原爆死没者慰霊碑にも足を運んだ。強い雨が降る中、互いに傘をさし掛けて、代わる代わる白い花束を供えて拝礼した。原爆で亡くなった子どもたちを慰霊する「原爆の子の像」も訪れ、各地から寄せられた折り鶴に見入っていた。