立ち入り検査のため、小林製薬大阪工場に入る厚生労働省の職員ら=2024年3月30日午前10時56分、大阪市淀川区、筋野健太撮影
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 小林製薬(大阪市)が紅麴(こうじ)原料を使用したサプリメントの自主回収を発表し、5日で2週間になる。原因の解明にはハードルがあり、被害を受けた人への補償も今後の大きな課題になる。

 小林製薬が昨年製造し、健康被害が報告された製品のロットや原料からは、本来含まれるはずのない成分が見つかっている。中でも多く検出されたのが「プベルル酸」だ。

 小林製薬は3月28日、非公開の厚生労働省の専門家調査会で「プベルル酸の混入の可能性」を報告した。翌29日に厚労省はこの報告内容を公表。まだ様々な可能性が残されている状況で、早々にプベルル酸の名前を挙げたことから、健康被害の原因として有力な候補であることは間違いない。

原因特定、すぐには難しい状況

 プベルル酸は、青カビがつくる物質。微生物が他の微生物の増殖を抑えるためにつくる抗生物質の効能があり、厚労省は「毒性は高い」と説明する。

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 ただ、プベルル酸が健康被害を引き起こしたのか、原因の特定はすぐには難しい状況だ。

 プベルル酸の特性に関する論…

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