志願票の記入漏れや添付書類に不備がないかを点検する大学入試センターの職員=2024年9月25日午前9時52分、東京都目黒区、島崎周撮影

 来年1月18、19日に実施される大学入学共通テストの出願書類の受け付けが25日、始まった。2022年の高校1年生から導入された新学習指導要領に対応する初めてのテスト。新たに「情報」が教科として加わるなど、内容に大きな変更がある。また、紙での出願は今回が最後で、2026年実施分から原則オンライン化される。

 テストを実施する大学入試センター(東京都目黒区)では、25日午前から職員らが、届いた封筒を開封し、志願票に記入漏れがないかや、差出人と書類の氏名が一致しているかどうかなどを点検した。受け付けは10月7日(消印有効)まで。

 同センター試験実施第一係の後藤慶一係長は「紙での出願は今回で最後だが、今まで通り、丁寧に確実にチェックを進めていきたい」と話した。同センターはウェブサイトで、出願方法や今回のテストでの変更点、受験における注意点などを記した資料や動画を掲載している。

 今回から「情報」が加わり、国立大の一般選抜は従来の「5教科7科目」から「6教科8科目」が基本になる。「情報」の試験時間は60分。

 また、「地理歴史・公民」の科目が再編され、従来の「日本史、世界史、地理の各A・B科目」などから「地理総合・地理探究」「歴史総合・日本史探究」「歴史総合・世界史探究」「公共・倫理」「公共・政経」「地理総合・歴史総合・公共(うち2分野を選んで解答)」の6科目から最大二つを選ぶ仕組みになる。

 ほかにも、国語や数学でも試験時間が延びるなどの変更点がある。(島崎周)

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