開会式で一斉行進する出場校の選手たち=滝沢美穂子撮影

 (第97回選抜高校野球大会1回戦 第2日〈19日〉の見どころ。丸数字は試合順)

 ①敦賀気比(福井)―滋賀短大付

 北信越大会王者の敦賀気比は出場32校中トップの1試合平均8.73得点。5割超の高打率と11試合で11盗塁の脚力を持つリードオフマン岡部飛雄馬が引っ張る。滋賀短大付の軟投派左腕、桜本拓夢はこのキーマンを警戒したい。近畿大会で履正社(大阪)を4―1で下したように粘り強く接戦に持ち込めば、勝機は見えてくる。

 ②横浜(神奈川)―市和歌山

 昨秋の明治神宮大会を制した横浜が有利とみる。堅守で、ともに防御率0点台の左腕奥村頼人と右腕織田翔希がそろって崩れる展開は考えづらい。市和歌山の鍵を握るのはバッテリー。エース右腕の土井源二郎が近畿大会59回超で11四死球だった制球力を発揮してしのぎ、主将で捕手の川辺謙信のバットでチームを勢いづけたい。

 ③青森山田―沖縄尚学

 昨夏の甲子園4強の青森山田と昨秋の九州王者沖縄尚学の投手力がぶつかる。起用方法は対照的だ。沖縄尚学は最速150キロの2年生左腕・末吉良丞が5完投で防御率1.03の好成績だ。対する青森山田はタイプの異なる3人の右腕による継投策。昨夏の甲子園で14回無失点だったエース下山大昂を投入するタイミングが鍵だ。

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