兵庫県の斎藤元彦知事らが内部告発された問題をめぐり、日本維新の会は、斎藤氏への不信任決議案の提出も視野に検討を始めた。県議会調査特別委員会(百条委員会)での証人尋問を踏まえ、対応を判断する。2021年知事選で自民党とともに斎藤氏を推薦した県議会第2会派の維新の対応次第では、斎藤氏の置かれた状況は一層厳しくなりそうだ。
- 百条委で「組織的パワハラ」指摘 兵庫知事「県民のため必要な指導」
維新の吉村洋文・共同代表(大阪府知事)は30日、記者団の取材に「もうこれ以上県政が進められないと判断すれば、辞職(勧告)あるいは不信任といったことも当然選択肢に入ってくる」と強調。1~2週間かけて協議し、最終判断する考えも示した。31日には維新の藤田文武幹事長と兵庫の執行部が対応を協議する予定だ。
この日の百条委後、兵庫県議会の維新のメンバーの一部が集まって協議。参加者によると、不信任決議案の提出に対して賛否は半々だったという。慎重派からは、斎藤氏のパワハラなどの疑惑が認定されているわけではなく、有権者に説明が難しいとの声もあるという。
一方、県議会最大会派である…