日本維新の会は25日、国会内で両院議員総会を開き、次期衆院選に向けた対応を協議した。党勢の低迷を背景に、立憲民主党との候補者調整を求める声が相次いだ。執行部側は否定的な立場を崩さなかった。
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複数の出席者によると、維新が掲げる「野党第1党の獲得」と「自公過半数割れ」の二つの目標をめぐり、数人が「自公過半数割れに絞るべきだ」と主張。若手議員らが「立憲と選挙区調整をすべきだ」と訴え、「自民党候補を落とすためだったら私は立候補を辞退してもいい」との声まで出た。これに対し、馬場伸幸代表は過去の衆院選での選挙協力の経験を引き合いに、「候補者を降ろすのは大変だ。候補者調整は簡単ではない」などと反論したという。
出席議員からは「勝敗ラインを示すべきだ」との指摘もあり、藤田文武幹事長は「今後、決めたらいい」としつつ、現有の41議席を例示。大阪府内の全19小選挙区の候補者について、比例区との重複立候補を禁止する執行部の方針に対しても異論が出たという。(小林圭)