兵庫2区での落選が分かった後、支援者らにあいさつする維新新顔の阿部圭史氏。比例復活当選した=神戸市兵庫区東山町、田部愛撮影

 維新は前回の2021年衆院選で兵庫県内の小選挙区の1議席を確保し、比例復活の8人を含め立候補した全員が当選した。だが今回は小選挙区で全敗し、比例復活も6人にとどまった。

 「ふがいなくも、兵庫から1議席も小選挙区で送っていただくことができなかった。本当に申し訳なく思う」

 6区の市村浩一郎氏(60)は選挙戦を終え、こう述べた。前回維新として唯一、小選挙区で議席を獲得したが、今回は比例復活にまわった。1、4、5、10、11区では維新前職が比例復活できず議席を失った。

 勢いの陰りは、県内の比例票にも表れている。

 前回、維新は77万9820票を獲得し、全政党でトップ。今回は自民に次ぐ44万6210票に減らした。

前兵庫県知事の問題対応や国政での「ブレ」

 「去年だったら勝てた」。複数の維新関係者はそう悔しがる。

 昨春の統一地方選では地方議…

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