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茶缶のデザインにもこだわった「茶プテン翼cha」。藤枝茶は香りと程よい渋みが特徴という=2025年5月13日、藤枝市役所、青山祥子撮影

 静岡県藤枝市特産の「藤枝茶」の魅力を発信しようと、人気サッカー漫画「キャプテン翼」とコラボした新商品の完成披露会が13日、藤枝市役所であった。原作者の高橋陽一さんが「茶(ちゃ)プテン翼(つば)cha(ちゃ)」と命名し、茶缶をデザインした。「藤枝は茶どころであり、サッカーどころでもあるので、コラボレーションに最適な地。国内外に藤枝のお茶が広がるといいなと思う」と期待した。

 キャプテン翼のグッズ販売会社「グランスルド」(東京)と、アパレルブランド「gol.」の運営会社「ゴルジャパン」(同)の芦沢貴之社長が藤枝市出身で、「世界中のサッカーファンに日本茶を味わってもらいたい」と企画した。JA大井川(本店・藤枝市)と組んで、土づくりからこだわった茶園で摘んだ一番茶だけを使ったブランド茶「藤枝親茶」を採用。茶缶にはコミック1巻の表紙に登場する主人公・大空翼が描かれている。「サッカーボールを蹴りながら、ちょっと跳びはねている感じの躍動感のある絵なので自分でも気に入っている」と高橋さん。ふたは原作で翼が書いたサッカーボールの「ちょうせん状」をモチーフにした。

 藤枝市は「蹴球都市」と称し、サッカーを生かしたまちづくりを進めてきた。高橋さんは昨年、市の「サッカーのまち100周年」を記念するオリジナルキャラクターのデザインを手がけた。北村正平市長は「藤枝は特徴あるお茶の産地として売り出しているところ。すばらしいアシストをいただいた」と喜んだ。

 茶缶は、煎茶リーフ60グラム入りのパープルと、ティーバッグ10袋入りのグリーンの2種類。ともに2916円(税込み)。キャプテン翼の公式オンラインストアや、「gol.」の店舗、JA大井川の直売所「まんさいかん」などで13日に発売。藤枝市のふるさと納税の返礼品にも採用する予定。

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