高知県日高村の地域商社nosson(のっそん)が、村特産のトマトと、珍しい豆を使った食品を発売した。商品名は「眠れる村のおとなゼリー」。ストレス社会を生きる現代人を支えようと、高知大学との共同研究を経て開発した製品だ。
日高村は高糖度のフルーツトマトの生産が盛んだ。東京から移住し、地域おこし協力隊員だった小野加央里さん(44)は2020年、新型コロナ下で、心の不調を抱えていた知人を亡くした。「ストレスを抱える人を、トマトを使った健康的な食品で支えたい」。そんな思いで高知大を訪ねた。食品加工・販売の専門家「土佐フードビジネスクリエーター」の育成プログラムがあるからだ。
トマトを使った食品を作ろうと高知大を訪ねた小野さんは、珍しい豆との組み合わせを提案されます。地元ではすたれていたその豆の「復活栽培」は、地域に思わぬ効果をもたらしました。
トマトには、ストレスの緩和…