聴覚に障害がある選手の国際大会・第25回夏季デフリンピック東京大会(朝日新聞社協賛)に臨む日本選手団が31日、発表された。選手は273人(男子160、女子113)で、空手女子の小倉涼とサッカー男子の松元卓巳が旗手を務める。
選手、スタッフを合わせた日本選手団391人は過去最多で、日本は初めて全競技(21競技)に選手を送り込む。大会は11月15~26日に東京、静岡、福島の3都県で行われる。
この日、東京都庁で行われた記者会見で小倉は「大会を通じて、ろう者とそのスポーツを知ってほしい。ろうの子どもたちや周囲の、できないという思い込みや、どうサポートしていいかわからないといった迷いをなくすきっかけになり、挑戦する意欲につながればうれしい」
松元は「聞こえなくてもできることを証明し、聞こえる人と聞こえない人とが一緒にできるような環境に変わることを期待したい」と話した。これまでで最も多い31のメダル獲得を目指す。
国際ろう者スポーツ委員会が主催するこの大会の国内開催は初めて。70~80カ国・地域から、3千人ほどの選手が参加する見通し。第1回大会は1924年にパリで行われた。