あらゆる局面でコスパやタイパ、生産性が重視されるご時世。職場での「雑談」も、もはや仕事の邪魔なのでしょうか。この春に法政大学経営学部の准教授になるまで21年間、大手広告会社でマーケターとして仕事をしてきた岡田庄生(しょうお)さんに聞きました。
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私はたまたま新卒で、広告会社というミーティングが多い会社に入りました。そして、雑談がとても上手な先輩たちを間近でみて、学びました。職場の雑談はムダだと思われがちですが、いいアイデアや素晴らしい仕事は、雑談から生まれることが多いです。
もちろん、ただ延々と話せばいいわけではありません。仕事にとって「よい雑談」とムダな雑談があります。では「よい雑談」とは何か。そのカギは、ひとことで言えば「心が動く瞬間」を共有できるかどうかです。
そのためには何よりも、メン…