徳島県庁

 徳島県は12日、2024年度の学校保健統計調査の結果を公表した。男女ともにほぼすべての年齢で肥満傾向の子の割合が全国平均を上回ったという。

 調査は昨年4月時点で幼稚園や小中高校などに在籍する5歳から17歳(計6万9054人)のうち、計1万2260人を抽出した。

 肥満傾向の子の割合は、男子は11歳を除く全年齢で全国値を上回り、5歳は全国3番目の高さだった。女子は15歳以外の全年齢で全国値を上回り、5、12、13歳は全国で4番目に高かった。やせた傾向の子の割合は、男子は6、7、9、11歳で、女子は14、15、17歳で全国値を上回ったという。

 一方、身長は男女ともに全国平均を下回る年齢が多かった。

 肥満傾向の子の割合の高さは以前から続いており、県教育委員会は対策を進めている。肥満傾向の児童生徒向けの食生活などの指導に加え、学校全体での外遊びの推奨や保護者向けの研修会などを開いている。体育健康安全課の担当者は「原因がはっきりしているわけではなく、対策は難しいが、前年度との比較では、やや改善もみられる。引き続き、家庭や専門機関などと協力して取り組んでいきたい」と話す。

 健康状態調査(対象者計4万8234人)では、虫歯(治療済みを含む)の子の割合が、17歳以外で全国平均を上回った。

 学校保健統計調査は毎年4~6月の健康診断の結果を基にまとめている。22、23年度は新型コロナの影響で健康診断の実施時期が違うため、単純比較はできないという。23年度の結果は昨年11月に公表された。

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