北陸製菓(金沢市)のご当地揚げあられ「ビーバー」に、フグ刺し味の「ふぐビーバー」が新登場した。能登半島地震を乗り越えた石川県能登町の養殖トラフグを使用し、全国の小売店やオンラインショップで販売されている。
同社は地元食材を使った新商品を定期的に発売。昨年からは、能登町でフグの養殖に取り組む金沢大学の能登海洋水産センターと打ち合わせを進めていた。だが、元日の地震の影響で養殖中のフグは全滅。奇跡的に無事だった近隣施設で冷凍保存されていたフグを使用することにしたという。
ふぐビーバーは、製品中に能登産フグパウダーを0・02%使い、ネギの風味とポン酢の酸味が利いた味付け。8月末までの期間限定商品で、1袋65グラム、税込み238円。北陸製菓の担当者は「売れ行きがよく、全国から注文をいただいています。味もおいしいと評判です」と話した。
ビーバーは他にも3月の北陸新幹線開業を記念し、3カ月ごとにJR西日本とコラボレーション商品を出している。JR西の駅構内など限定販売で、福井県の甘エビ味を5月末まで販売し、以降は岡山・広島の瀬戸内レモン味、大阪のたこ焼き味、福岡のめんたいこ味が続く予定。(波絵理子)