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映画の撮影に取り組む市立能登島小の児童ら=2025年1月30日、七尾市能登島曲町の「のとじま水族館」、グッドネーバーズ・ジャパン提供
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 【石川】七尾市の能登島を舞台に、NPO法人と島の小学校に通う子どもたちがオリジナルシネマ「金のバナナ」を制作した。6日、島の施設で上映会が開かれる。昨年の能登半島地震を経て、市立能登島小に通う小学4年生以上の児童12人が抱く島への思いを描く。

 災害を経験した子どもたちの心のケアを行うプログラム(精神科医・桑山紀彦さん監修)の一環。国内外の子どもたちの支援に取り組むNPO法人「グッドネーバーズ・ジャパン」が主催した。シネマは約10分の短編で、今年1月から放課後の時間を使い、シナリオづくりから撮影まで、児童らが主体となって制作されたという。

 島の観光名所・のとじま水族館や、仮設住宅が登場。食べると願いがかなうという「金のバナナ」を発見し、子どもたちは島への願いを思い思いに叫ぶ。同法人の立野真紀さんは「子どもたちが『見ている人に元気を届けたい』『私たちは大丈夫だよ』という思いを映画に込めた。多くの人に見ていただき、子どもたちと地域、社会がつながるきっかけになってほしい」と話している。

 6日16時半から、能登島地区コミュニティセンター(同市能登島向田町)で上映会がある。申し込み不要で入場無料。子どもたちによる舞台あいさつも予定している。問い合わせは、同法人子ども支援担当(080・7164・2577)まで。

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