「ミュゼプラチナム」の看板=2025年4月15日、東京都豊島区、山本知佳撮影

 経営の混乱が続いている脱毛大手「ミュゼプラチナム」の運営会社MPH(東京都大田区)の高橋英樹社長は6日、記者会見を開いて同社を2日付で解散したと発表した。負債総額は約260億円になる見通しという。

 同社をめぐっては、一部の従業員らが5月に東京地裁に破産手続きの開始を申し立てていた。

 この日の会見で、高橋氏は解散を決めた理由を「破産の手続きでは店舗の運営再開ができず、まだ施術を受ける権利がある顧客にサービスが提供できなくなる。大きな不利益を生じさせるので清算することにした」と説明した。

 ミュゼは4月末で全国に約170店舗ある。直営店は閉鎖し、フランチャイズ契約の店舗は系列企業で引き継いで運営するという。さらに、個人経営の美容サロンへの技術供与を進め、「どこでもミュゼ」というサービスで契約が残る顧客の対応を続ける。高橋氏は「お客様の施術を受ける権利は、可能な限り保護していく」と話した。

 また、従業員に対する給与の未払いが9億8千万円あるといい、高橋氏は「誠心誠意対応していく」と語った。

 経営が混乱に陥った背景につ…

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