Smiley face
写真・図版
海中を移動するミズダコ=北海道羅臼町沖の水深23メートル、山本智之撮影

 北海道・知床半島の沿岸に、ミズダコ(マダコ科)が姿を見せている。成長すると、腕を広げた大きさが3メートルほど。世界に250種以上生息するタコの中で、最も大きい。

 北海道から東北地方にかけて多くみられ、米国やカナダを含む北太平洋の亜寒帯域に分布する。

 強い吸着力をもつ吸盤が1本の腕に250~300個あり、好物の甲殻類などを押さえつけて食べる。池田譲・琉球大学教授(頭足類学)によると、海外ではカモメなどの野鳥を襲う姿が観察されたこともあるという。

 マダコの寿命が1~2年なのに比べて、ミズダコは長生きで、寿命は5年ほどとみられている。

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