多数派の会派に限らず、全議員の意見を反映して議会改革を進めることを目的に「議会改革特別委員会」を設置する議案について、高松市議会(定数40、欠員1)は1日、賛成少数(賛成4、反対33、欠席1)で否決した。
議案を出したのは、2人会派の共産党議員団の議員と無所属議員2人の計4人。
議会の方針を決める現行の議会運営委員会(議運)には、2人以下の会派の議員や無所属議員が参加できないことから、すべての会派と無所属の議員も参加できる形での特別委員会設置を求めた。
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議案提出者を代表して、無所属の太田安由美市議が提案理由を説明した。
太田市議は、市議会のあり方や理念を定めた「高松市議会基本条例」に、条例の目的が達成されているのか検証することや、必要な場合に規定を見直すことが定められていると指摘。
その上で、同条例が施行された2015年以来、議運で基本条例の検討や見直しに言及がなかったとして、「議会改革を集中的に進め、基本条例の不断の検証を行い、市民に開かれた議会とするため、特別委員会の設置を求める」と説明した。
議案に対しては、自民党清新会と公明党議員会、市民フォーラム21の計3会派が反対討論をした。
議案には、立憲民主党と国民民主党の議員による会派「市民フォーラム21」も反対しました。記事後半で、討論の内容やこれまでの経緯を紹介します。
立憲市議らの反対理由は
最大会派の自民党清新会から…