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木本琉惺選手=2025年8月4日午前10時28分、姫路市書写、原晟也撮影

■東洋大姫路 甲子園日記

 甲子園練習でグラウンドに立った時のことを、木本琉惺選手(3年)はこう振り返った。「めっちゃワクワクしました。やっぱり、ちっちゃい頃からの夢なので」

 兵庫県西宮市出身。家から甲子園まで自転車で10分もかからない。歓声は、はま風に乗って球場の外まで届く。その音に囲まれて育った。

 「甲子園を見て育ったけど、そこに立てるなんて少し前まで考えられなかった」。今春の選抜大会ではベンチ入りすることができなかった。その後の厳しい選手間の競争を経て、今夏は背番号をつけて甲子園の土を踏む。「レギュラーメンバーになると、周りの対応が違いますね。何にしてもメンバー優先で、しっかりしないといけないと思う」と笑う。

 初戦は8日に済美(愛媛)と対戦する。甲子園の歓声が、きっと背中を押してくれるはずだ。

 ◇東洋大姫路に同行する担当記者が、日々のできごとをつづります。

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