自民党の斎藤健前経済産業相は3日午前、フジテレビの報道番組に出演し、与党が衆参両院で過半数を割り込む中での政権運営について「新しい総裁の下で新しい連立を追求することが日本のためにはベストではないか」と述べた。野党側が石破茂首相(自民党総裁)とは協力できない姿勢を示していることを挙げ、首相退陣の必要があるとの認識を示した。
斎藤氏は今回の参院選の結果について「自公は壊滅的な敗北をした。このままいけば次の衆院選も敗れる」と指摘。「民意は自公政権ではないものを求めていると解釈できる」と強い危機感を示した。
安定政権をつくるために「新しい人(首相)の下で連立を求めるために努力をする」としたうえで、「それでも(野党の)協力が得られないときには、野に下るぐらいの決断をして取り組むべきではないか」と語った。
斎藤氏は2024年9月の自民党総裁選で立候補を模索した。今後、総裁選になった場合に立候補する意向があるかを問われると「いまのところない」と否定しつつ、「局面次第でいろんなことがあり得る。そのぐらい流動化するのではないかと思う」と述べた。