立憲民主党の山田勝彦氏(左)と握手をする蓮舫氏=2024年4月5日午後8時0分、長崎県大村市

 5日の宵のうち。長崎空港にほど近い県央部・大村市のホールでひときわ大きな拍手が湧いた。立憲民主党が衆院長崎3区の補欠選挙(16日告示、28日投開票)で擁立した山田勝彦氏(44)が、自民党安倍派の裏金事件で辞職した谷川弥一氏の「言い訳」を痛烈に批判した場面だ。

 「『長崎県の課題を解決するために大臣並みに金を集める力が欲しかった』。政治とはそういうものではないと思う。だって、こうやって皆さんが金のない私を応援に来てくれたのだから」

 山田氏は、前回衆院選で谷川氏に2千票差で敗れ、比例で復活当選した。離島の多い長崎3区は農業や水産業が盛んで、自民の支持基盤が厚い。応援演説に立った蓮舫・元代表代行は、そのことを強く意識していた。「(今回は)自民の候補がいない。最高じゃないか。自民がいなくても、政治を動かす政治家を選ぶことができる市民がいることを、明らかにしていただきたい」

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